「蓮さんって、猫みたいですね」
「…は?」
小さく呟いた言葉は、膝の上の彼に届いたらしい。思いきり怪訝そうな顔をされてしまった。

「…まったく…今度は何だよ?」
眉をひそめる彼に、だって、とくすくす笑う。
「昔の蓮さんだったら、こんな風に膝枕しても寝てくれなかったですよね?」
昔は他人を寄せ付けようとしなかった彼が、今では私の膝に頭を乗せて寝転んでいる。
始めは縄張り意識が強いけれど、自分を受け入れる人には好意的になるなんて、まるで気ままな猫のようだ。
「ん〜…イメージ的にはペルシャ猫とか?凛として品の良さそうなとことか似てません?」
彼の目にかかる前髪を分けながら言うと、蓮さんはくすぐったそうに瞬きをした。
「…昔のお前は膝枕どころか、正座すら出来なかっただろうが」
「なっ…!正座くらいは出来て………ましたよ、ね?」
段々と自信がなくなってつい尋ねてしまうと、彼は呆れたように笑った。
「ふっ…俺に聞くなよ」
「蓮さんが言ったんじゃないですかぁ…もう…」
彼が動く度に揺れる柔らかい髪がくすぐったくて小さく身じろぐと、それに気付いたらしい蓮さんが窺うように私を見上げる。
「…?痺れたか?」
「いえ、くすぐったくて。蓮さん髪さらさら過ぎですよ」
「……」
なんか悔しい…と呟いていると、足にかかっていた重みが消えてふっと目の前が暗くなる。
(…あれ?)
不思議に思って顔を上げると、鼻先に触れるくらいの距離に彼の端正な顔があって、一気に体温が上がっていくのが分かった。
(っ!!ち、近…っ!)
きっと私の顔は茹でダコのように真っ赤になってるだろう。…鼻血を出さないだけ褒めてもらいたい。
「え、えと…?」
とりあえず状況を把握しようと首を傾げた瞬間、額に柔らかいものが触れた。
「えっ!ちょっ蓮さん!?」
慌てて距離を取ろうとするけど、いつの間にか腰に回っていた彼の手に引き戻されてしまう。
(い、いつの間に!!)
怖い!!蓮さんの一連の動作が自然過ぎて怖い!!蓮さんって何者!?
軽くパニックを起こす私を余所に、彼はそのまま髪や頬、鼻先へと唇を寄せていく。彼が触れられた部分が熱くなっていく気がしてクラクラしてしまう。
(何これ何これ…!?っていうか、この感じ…)
急に態度が変わって、戯(じゃ)れるように触れて来る。
―――…そう、まるで。
頭の中にイメージされたのは、凛として品の良い――…。
「お前が言ったんだろ?」
固まったままの私の口元に唇を寄せる瞬間、彼は意地悪そうな顔でニヤリと笑って言った。
「俺は猫みたいだって」
――…蓮さんの前で不用意な発言はしてはいけない。
彼の腕の中、ヒトミは彼に出会って何度目かの反省をしたのだった。

(色んなジャンルで)同ネタ多数ww本当すいませんwwでも書いてみたかった!後悔はしてないww/(^q^)\
2/22は猫の日ということで、のせさんが猫みたいに戯れたらどうしよう…!とズガーンと急に来た!
何それかわゆすぐる!ゴロゴロしてる猫のせ…いい…っ!(<●><●>)カッ(落ち着け)
不用意な発言で何度も失敗しているのにまた口が滑るヒトミちゃんww
久々に1日で書き上げることが出来た。猫のせに異様にテンション上がった私自重ww^^
ここまで読んで下さってありがとうございました。
2011.02.25
